大分ご無沙汰してしまいました研削研磨ドットコムです。
早速ですが申し訳ござません(謝罪は早く)、一週間後に続きをアップする予定がまさかの一カ月以上経過です。その間色々ありまして…ってないです、私は特に何もありませんでした(言い訳はしない)
まずこちらをお読みください。安易な気持ちでオレンジピール追求を始めたキッカケとなります。
オレンジピールの発生条件を作る!と息巻いた時のですね。
あの時はざっくりぐらいは分かるだろ、チョロいチョロい~って思ってました。その結果をご覧ください。
100rpm | 200rpm | 300rpm | |
100g/㎠ | 0.3/無 | 0.5/無 | 0.7/無 |
200g/㎠ | 0.5/無 | 0.8/無 | 1.1/無 |
300g/㎠ | 0.7/無 | 1.1/無 |
1.6/無 |
※レート:μm/min オレンジピール発生:有/無
グラフの通り、全ての条件にてオレンジピールは発生しませんでした。
流量少な目はこれぐらいの量で加工すると…
こうなりました。
加工抵抗が強くなり治具がクラッシュです(治具のワークチャック部分が抵抗により外れる)
それでもオレンジピールの発生はありませんでした。ちなみにこれは2回繰り返しました。
研磨値(μm/min)はプレストンの法則通りに見えます(研磨量が速度圧力時間に比例する)また、このまま進むとどこかでサチるのも見える気がします。
数値はキレイだなと思いました。本当に想定通りというか、圧力回転にキレイに比例…ただ今回の目的はそこではありません。オレンジピールです。今回言えるのは、青板に対してこれらの加工条件ではオレンジピールは発生しなかったという事だけです。
しかし時は残酷、タイムリーに酸化セリウム研磨剤(ミレーク)を試して頂いてるお客様から、他社品と同じ条件でオレンジピールが出るんだよねぇ、これは相性だねぇ…と言われてしまいました。ワークは青板よりネバ柔らかいと言われる材質です。
となると加工条件よりもワークとの相性が大きいのかもしれません。ただ相性という言葉には抵抗があります。
ワークによってオレンジピールは発生するとなると、ワークの硬度or摩耗度が問題なのかもしれません。
そうなると、研磨剤とPAD、ワーク…それぞれの硬度の関係…?
あれ?もしかしてこの流れ…
えぇ…テストをしながら思ったんです、気付いていたんです。ヤバいこれは深みにハマっていってるな…と。
それが遅れた理由です申し訳ありません、簡単じゃなかったので色々調べてました。
奥が深すぎる所に手を出してしまった…
ワークは変えた方がいい…PADは?PADの硬度も関係あるんじゃないの?PADが違うだけでオレンジピールが出たり…と、とりあえず研磨剤は固定しないと無限にテストをする事になる…
です。同業研究開発職の方はお分かりいただけると思いますが、これ終わらない感じで発展していくやつじゃないですか!?私やっちまいました?
研磨剤、加工条件は固定する
分岐Aーワークを変える(硬度変更、青板基準に上下の硬さのワークを選定)
分岐Bーワークを変える(摩耗度変更)
分岐CーPADを変える(硬度変更、LPからスエード、不織布、SUVA,ピッチも試したい!)
さぁどれを選ぶって話ですが、答えは簡単全部です。
単純に知りたいですからね。勿論ワークとPADを仕入れる所からスタートです。
これ時間かかりますが、こうでもしないと自分やらないんですよね。自分を追い詰め追い込まないと…。
という流れで…月1回ペースで進めていきます!
遅い、毎週やれ!等の生暖かいご声援お待ちしております、やる気に繋がります。
お読み頂きありがとうございました。