加工技術をしていると、「原理原則」に関わる悩みが発生します。
一般的な社会人の方々は主に「人間関係」の悩みが多いと思いますが、技術となると人に触れるより機械やワークに触れる方が多く、そちらの悩みがメインとなります。
どちらが良いか…というのは分かりませんが、それぞれ悩みはあるのです。
私の場合は「金属のような粘り気のある材料に対して、いかにして固定砥粒工具の自生を効かせるかという事」です。
いきなり何を言ってるのか伝わらないと思うのですが、聞いてください。
たまには吐き出させて下さい。(吐き出しながら発散と整理します)
ガラスやセラミックスなど硬くて脆い材料は、切りくずが粉になり脆性モードになるものであれば工具は自生が効き加工が進むのですが、金属のように流線形や丸まった切りくずが出る延性モードだと工具の自生が進まず加工が進まない状態となります。
このような延性モードに対して自生を効かすためにどうすればよいか日々頭を悩ませ居ています。やみくもに考えても答えは出ないので、まずは何が変更できるか羅列してみます。
<変更できるもの>
・ボンド材
・砥粒(粒径、種類、材質)
・クーラント
・加工条件
変更できる項目としてはたった4項目しかありませんが、この4項目をいかにどう変更すればうまくいくか、この4項目の何が肝になるかいつも頭を悩ませています。
現状砥粒としてはダイヤモンドを使用して加工を進めていますが、CBN砥粒やダイヤモンド砥粒は粘り気のある材料には適さず、アルミナや炭化珪素が向いているとの事なので硬度は落ちますが、いずれ試してみたいと考えています。
ボンド材に関しては流線形や丸まった切りくずに対し自生作用が起こるかがポイントなのですが、果たしてそのようなボンド材が存在するのか、はたまたボンド材の変更だけでは自生作用は得られないのか今後も勉強していかなければ答えは見つからない気がしています。
ボンド材で無理ならクーラントによって強制的に自生させることもできるのではないかとも考えたりしましたが、ワークに触れる部分以外も摩耗してしまう可能性があり、機械的にも影響がありそうなのでなかなかハードルが高いかなと思っています。
加工条件については脆性材料で効果のあった高荷重、低回転で加工を進めていますが、粘り気のある材料に対しては考え方を改めないとうまくいかないのではないかと最近感じております。
加工条件や砥粒によって切り粉の質を変える、これによってボンド材が摩耗するようなことができれば一気に答えに近づくような気もしていますが言うほど簡単でないことは身に染みてわかっています。
今回はまとまりのない話ですみません。
吐き出した方が楽になると聞くので吐き出してみました笑
もう一度整理して考えてみます!
完全に加工の悩みを愚痴っただけの回となってしまいましたが、何かいい案がありましたら、ご意見おまちしております。
見えない世界を皆で想像出来たら面白いなーって思っております!