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ハンディ顕微鏡比較|営業・製造現場で使えるおすすめ3選(実機レビュー)

コンニチワ!研削研磨ドットコムです。


お客様への新規提案、この新しいパッドは開口径が~/NAPが~
ちょっと触って見てください、この硬さでどうですか?

加工現場であれ?研磨レート落ちてる…目詰まりしてそうだな…
そろそろドレス入れた方が良いかな…

って思った事ありませんか?
研磨って基本的には肉眼で見えない世界じゃないですか。
それを想像やら触感やら、経験で補う。
これが見えて共有出来るともっと伝えやすいのに!
そんな【目に見えにくい問題】を、その場で【見える化】出来ないかなーって思ってました。

そこで今回は、実際にネットで見つけた3機種を会社のお金を使って比較してみました!
営業・加工現場等でも「あると助かる」「使える道具」となれば幸いです。
こういったのって買わないと分からないですよね、実際試して分かる事が多々ありました。

ちなみに観測したのはウレタンパットの破片です。
緑色は観察個所を揃える為にマークしたものですカビではありません!



比較した顕微鏡はこの3つ!

商品名Wi-Fi Digital Microscopeスマート顕微鏡Portable Digital Microscope
接続方法Wi-Fi(PC/スマホ)スタンドアロン
(本体のみ)
常時USB必須(給電タイプ)
倍率調整○ 50~1000倍○ ~1600倍△ 実質固定200倍
画質◎ 高精細◎ 拡大でザラつき有△ やや白み
操作性〇 簡単◎ 簡単〇 簡単
携帯性◯ スマホorPCが必要◎ 1台完結型〇 スマホorPCが必要
保存方法△アプリ保存/スクショ×本体/SDカード保存△アプリ保存/スクショ
コスト感3,500~5,000円6,000~8,000円5,000~7,000円

Wi-Fi Digital Microscope

セット内容とサイズ
開発現場での参考イメージ図
ウレタン撮影 MAX倍率(1000倍)

スマホやPCにWi-Fi接続(顕微鏡本体のWiFiに入る)して、アプリ起動。
すぐにスマホやPCの大きな画面で鮮明な画像を見られるのが強み。
本体を持ち歩くだけなので携帯性も抜群、現場や訪問先でパッと確認したいときに便利です。

画質も良好で保存も出来ます(スクリーンショットでも可)ので、
お客様にあとでこの画像ちょうだいーと言われた時も渡せます。
ただし、充電しながら使えない点には注意が必要です。


スマート顕微鏡

セット内容とサイズ
開発現場での参考イメージ図
ウレタン撮影 MAX倍率(1600倍)

本体に液晶画面がついているので、PCやスマホは一切不要!
本体のボタン操作でズームや明るさ調整ができるので、「電子機器は苦手…」という方でも安心。
ただし…倍率を何で撮っても全て同じ倍率で保存されるというバグ?が…。
その為、表示画面をスマホで撮る形となりました。

個人的にはデザインは一番良いと思いますし、これの高倍率が出来れば最高ですね。
営業で持ち歩くのもアリですね。本体だけで事足りますし。見たい所をさっと見れます。
ただし、こちらも充電しながらは使用不可です。


Portable Digital Microscope

セット内容とサイズ
開発現場での参考イメージ図
ウレタン撮影 MAX倍率(200倍)

PCやスマホとUSBで繋いで給電しながら使用、ペンタイプでシンプルな構造です。
展示会や短時間のチェック用途にはぴったりです。
倍率が低めで、画質も少し粗目です。 とはいえ、常時表示にはこれ一択かと思います。


キーエンスのガチ顕微鏡だとこう写る

ええええ!?笑っちゃったんですが、全然違いません?
そもそも倍率が全然違う気がします。良いとこ100倍ぐらいなのでは…。
ちょっとそれぞれの最高倍率で並べますね。

いやこれ完全にスペック詐欺やん!

…とはいえそもそも500倍も必要ないかなとも思えます。
さっと見る程度、正確な記録として残さない程度ならこれで十分とも言えます。

キズも“見える化”できる?

ワークのキズも見える化します。
このような感じ光量を調整すれば見えます。
ただしPortable Digital Microscopeは焦点が合わせにくいです。

Ry2~程度の白板ガラスのキズを観察

ちなみにキーエンスだとこちら

VHX Digital Microscope 500倍

まとめ

全種共にスペック詐欺だなーとは感じました。
キーエンスの500倍、1,000倍と比較すると全然違うのが分かるかと思います(笑)
値段も数千倍違うから仕方ない!

「現場でサッと確認したい」「説明に使いたい」というニーズに応えるモデルですが、
どれも使いやすく、用途別に使い分ける必要があるかなと思います。

👇こんな方にはこれ!

✅ 営業で現物を“見せながら”説明したい → スマート顕微鏡
✅ 現場で研磨状態をパパッと確認したい → Wi-Fi Digital
✅ 展示会等で長時間表示し続けたい → Portable Digital Microscope

営業でも「これが新しいパッドの表面です」「このキズ、実際はこう見えますよ」と
その場でパッと見せられるので、お客様への説明や理解度アップ、しいては提案力、
しいては売上アップにも役立つのではないでしょうか!?

といった所で、使えるハンディ顕微鏡のご紹介でした。
では私は使えるアイテムを探す為にネットサーフィンに勤しみます!


ちなみに…展示会(OPIE’25)で上記3種の顕微鏡を使ってディスプレイに精密パッドを写してしております!
勿論実際に手にとりお試し頂く事も可能です!

■ 会期:2025年4月23日(水)~25日(金)10:00~17:00
■ 会場:パシフィコ横浜 (〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1)

※ご来場には事前登録をお勧めしておりますので、下記URLからご登録をお願いします。
 事前登録 : https://www.opie.jp/visitors/register/
 当社ブースは【 P-41 】となります。

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