オツカレサマです!研削研磨ドットコムです。
今回は続マイクロゲージの測定です。測定のコツや誤差を最小限にする方法をお伝えします!
~測定の罠~
普段何気なく測定する中で、1μm、2μmの切削量、研磨量ってマイクロゲージで正確に測れていますか?
先輩:これ1μm切れた(研磨できた)の?
新人:えっと…多分そうです。
先輩:多分?wマイクロで測ったんでしょ?
新人:いやーそう言われると自信なくなってきました、1μmは誤差の可能性も…
という経験はございませんか?
私は何度もあります…その為、重さを測定し、質量での変化も測定するようになったのは良いのですが…。
マイクロ職人に聞くと1μmは分かるっしょ。との答え…。
いや分かる訳ないっしょ、気合っしょ…と私は思うのですが。
だがしかしbut,ご安心ください。
今回お伝えする「3つのコツ」さえ押さえれば確実に測定スキルは上がります!
1μm切れてましたよ。と明言する事が出来るようになります。
測定器と対象物がピタッと平行でないと、測定数値が正確でないのは当然です。
測定部に対象物を優しくフィットさせ、測定軸がぶれないよう心がけましょう。
ポイント
測定器に「優しく正確に置き、平行に挟んでいる」感覚を身に付けましょう。
お互いが面と面で接触しているイメージです。
よくあるミス
測定対象を斜めに置いてしまい、正確な数値が出ないまま「これでOK」と思い込むこと。
斜めに測定している時はいつもと違う、強く硬く挟んでいる感覚があります。
測定物に近づいたら優しく接触し、面と面がピタっと合う感覚を身に付けましょう。
でないと…誤差がそのまま結果に反映され、後で後悔する羽目に…。
測定のたびに、ダイヤルを「カチカチ」回す回数が異なると、誤差の原因になります。
解決策は簡単!測定時の回数を 「3カチ」で統一 してみましょう。
ポイント
測定器をゆっくり締めていき、ピタっと感覚の後「3回カチカチ」と音を確認して止める。
これを習慣にするだけで、数値の安定性が格段に向上します。
よくあるミス
強く回す事と強く挟む事にになり、より数値が減少します。
優しく測定物まで締め、その後は一定のリズムでカチカチカチと回す事が大切です。※2カチでも1カチでも問題ないです、大事なのはカチカチ数の固定です。
測定前に掃除をして「0設定」するのは大切です。
が、測定中に何度も0ボタンを押して戻してしまうとズレが生じます。
ポイント
0設定ボタンを押すのは最初だけにして、測定前に何もない挟んでいない状態で0を測定、確認してください。
もしで0にならない場合は、何かの異物が噛んでいるサインです。
測定器を掃除し、ゴミや異物を取り除き0になるまで測定確認してください。
よくあるミス
ワークに付着物がある場合は異物が噛みやすいです。
異物が噛んでいる事に気付かないとそのズレを次の測定ワークにも持ち込む事になります。測定後は0を確認しましょう。
測定の精度を上げるコツは、意外とシンプルです。
プロの料理と同じ再現性、加工と同じで条件を変更しない事が大切です。
以下のコツを毎回する事で再現性は上がります。
これらのポイントを守れば、測定精度が上がり、誤差に悩まされる日々から解放されます。
「そして自信をもって1μm切れてます!と言い張れる日がくるはずです。