鉄は熱いうちに打て。
どうも、研削研磨.comです!
まずは前回までのプリズンブレイク
と、疑問をブチ上げました。
果たして研磨屋の目線から見た「市販品(掃除屋)の鱗落とし」は如何なもんじゃいと。
掃除目線ってのと研磨目線ってのの違いはどんなもんじゃいと。
同時にこれを書いてクレームが来るのではないか。
訴えられるんじゃないか、悪気がある訳じゃないのにと若干ビクついております。
その為か大変穏やかな口調となります(大人の対応
よろしくお願いいたします。ま、なんかあった時の為に上司がいるのだと思います。
では、続きを始めまShow!
今回はこんな感じです。あれ?研磨しないの?って?
いやでもだって鱗が…鱗がなかなか生成できないんですよ…
今回ご用意いたしましたのはこちらの鱗落とし9種!
買ってから気付いたんですが、セリウムじゃなくてダイヤも多いという事。
あれ?ダイヤ…?ダイヤ使わないと落ちないって事?
ヤバい、鱗(ウロコ)を甘く見てたかも…。まさに目からウロコ…
それと試す為には鏡(ガラス素材)が必要です。
ひとまず4枚購入しました。
これをマスキングで4分割し…
お風呂場に設置します!
いや待って下さいよ、お風呂が…うちのお風呂が変な感じです。らb
鱗の生成ってどれくらい時間かかるんですか…いらない時には出来て、必要な時には出来ないヤツじゃないですか。
その間ずっとお風呂が鏡貼状態みたいな…
ちなみに1日放置でこんな感じです。
ちょっと出来てますよね?毎日水をやって育てております…。
結局水が乾燥すると生成される感じです、これを積層させていく感じですね!
各メーカー品をマイクロスコープで観察し、粒径を確認します。
測定個所はランダムにパッドの表面部分(研磨材部分)を観測する事とします。
まぁまずは市販品の力を見てみようかなと(謎の上から目線)
見せて貰おうか!メーカー様の商品の性能とやらを!
結局比較しないとわからない、各社の考え方が製品から読み取れればと思います。
どんな考えでどんな形状・仕組みなのか見させて頂きましょうか!!
まずは同業界にもおられるこちらの商品
これ。研磨業界…でも有名な会社さんですよね。(お会いした事も
とはいえ超大手さんなので研磨とは別部隊が作ってんじゃないっすか、研磨部隊が関わってるのかどうか。
どういう考え方なのか見させて頂きます!
こちらはスポンジにシートを張り付けて使うタイプ。ダイヤシートですね。
さて、これを顕微鏡で更に拡大します。
あれ?なんかこれ凄く…見た事があります…。
これトラ〇ザクトじゃないですか!!やば!面白いですね!!!
いやはや凄い、研磨の技術入れてますよね?これ。
形状も正確に作られてますね、この正方形の中に小さなダイヤを固めている。
ダイヤの粒径は4~10μm辺り。
シートの面積広めなので圧力そんなに掛からないのかなと思いきや、実際の有効面積は40%ぐらいじゃないですか。
それだと結構圧力かかるんじゃないですか、考えてますね。
これ使ってみたいですね、取れる気しかしないんですけど。
つづいてはこちら
こちらも店でよく見るタイプですが、面白いのはダイヤ面がゾウさんです。
こういう拘りがいいですよね、このゾウの形が良いんですよ。このパターンも苦労されてる気がします。
それこそゾウさんの鼻の部分が取れるとか…接着させるにはどの素材がいいのか…開発の苦労が見えます。
これも拡大します!
不織布のようなものにダイヤを混ぜてる感じです。
ダイヤが観察しにくいので横から観察。しっかり保持されてるので粒径が測定しにくいのですが
粒径が小さいですね!こちらは小さめ3~5μmのダイヤを散りばめてる感じです。
これであればダイヤがガラスに付ける傷は最小限で済むのではないでしょうか。
続いてはこちら
幾何学模様っぽい感じでそそられますね!
こちらも拡大します。
スポンジの上にシート、その上に不織布でダイヤ保持タイプですね。
不織布にダイヤ散りばめるのってどうやるんでしょう…これも開発の努力が見えます。
こちらもダイヤが見えにくいので横から観察します。
ってこれダイヤが超絶見難い…けどたっぷり入ってません?あれ?これ全部ダイヤ???
粒径も判別できません…ただ量は多そうです、相当な量を入れてる感じに見えますけど???
お次は激落ち君で有名なこちら
激落ち君には大変お世話になっております。
色々な所を掃除するのに使えるんですよね、私はお気に入りの自転車を磨くのに使ったりもしてます。
色んな汚れが落ちるんです。
そんな激落ちくんブランドの鱗取りは如何なモノか。
拡大してみます!
これは不織布タイプではない…?スポンジの上に、樹脂膜、その上にダイヤシートがある感じです。
え?何ですかこれ、ダイヤ部分が全く見えません。どうなってるんだってばよ?
樹脂とダイヤの境目も凄い、どうやって接着してるんだってばよ?
レビューを見るとガッツリ落ちたレビューも多々見受けられます。
大きめのダイヤ?なんですかねこれ、ちょっと分かりません。
お次はこちら
こちらも気になってたんですよね、アルミナ配合+酸性の液体
拡大します!なんか昔の傷テープみたいですね…
表面は格子状になってると特徴的です。
こちらも有効面積としては40~50%ぐらいな感じですので、圧力がかかる気がします。
更に特徴的なのは更に液体というか接着剤みたいな酸性チューブがついてるんです。
こちらが強い酸性でして、表面の鱗を溶かす、その上でアルミナで削り取り!ってイメージでしょうか。
って説明書を見ると逆です、アルミナで削った後に残りの小さいのを酸性チューブの流れでした。
臭いはドクダミというか、接着剤というかそんな臭いです。
こちらも粒径は測定しにくく、正確とは言えませんが粒径はかなり大きい感じがします。
これはかなり鱗が取れる気がしますよ!
以上、パッドで研磨系の5種となります。
これだけでも多種多様で面白いですね、私甘く見ておりました。
流石商品となる以上は各社色々と考えられてますよ…。
これだけ特徴が違えば、研磨力も違うと思います。
ウロコは取れるけど傷付きやすい、傷は付きにくいけどウロコは取れにくい…とかありそうです!
後は鱗(ウロコ)が出来上がるのを待つだけなんですが…毎日水やりをして育てています。
鱗がある程度育った段階で研磨テストをしますのでお楽しみに!!
ちなみに一週間でこれぐらい育ちました。
ウロコが出来上がるまでに…オレンジピールを再開しますか…