研削研磨に関わる情報・現場の声をお届けします📡

サチる?

新入社員の皆様こんにちわ。中途入社の方もこんにちわ。

研削研磨に限らず、技術業界に入るとこの言葉をよく耳にするかと思います。
私も技術出身ではない為、この業界に入り初めて耳にした言葉です。

お客様:あーこれはもうサチってるんですかね?
私:え?はい、…サ、サチってそうですよね(汗
私:ちょ、ちょっとトイレに…(スマホポチポチ…)

サチるとは?
サチュレーション(saturation)を略し動詞化したもの》飽和する。主に理工系の研究者や技術者の間で使われる俗語

引用:コトバンク

私:これサチってます!(ドヤッ)
お客様:あ、あぁ…そ、そうだよね(なんだコイツ…)

実にシンプルでした。
飽和する事をサチると、サチュレーションを略したものでした。

と、これで終わっては普通に検索するのと同じです。
ならば技術用語のオリジナル、研削研磨の現場風にお伝えします。

~背景・状況~
サファイアの立会加工している時でした。
今回の目標はLAP工程でのレート改善。最大レートはいくつなのか?
それにより生産量を増やす事が出来るのか?
そこが焦点の立会加工でした。

まず下記が比較として出された情報です。


一定条件下での遊離砥粒と、他社固定砥粒のレート変化です。
遊離砥粒はチャージをしないと、レート下がってしまう。
他社固定砥粒は一定間隔でドレスを入れないとレートが下がってしまう。
いずれもレートが飽和する事がない=サチるという言葉を使う環境下ではない。

一方手前味噌で申し訳ありませんが、下記が弊社固定砥粒のレートです。
こちらも同一条件です。


えっと…この上がり方は…技術に聞いて…

かけ始めのレートが低いのはドレス後の為、サファイアの加工条件(荷重)にダイヤ砥石面があってないからです。また同様に砥石表面が荒れていてダイヤ砥石が整っておらず有効的に活かしきれてない事も要因として考えられます。徐々に摩耗して適正な状態になる事でサチる訳ですね。

弊社技術より引用

との事です。
つまりここがサチってると言われる箇所。
レートが飽和してます。

ここで冒頭に戻ります。

お客様:これサチってるね。
成長した私:えぇ、この条件下ではサチってますね。
お客様:ってことはプレストンの法則なの?
成長した私:プ、プレストン…?

また新たな技術用語が出てきました。
プレストンの法則に関してはこちら

研削主任の妄想ブログ プレストンの法則とは

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